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お蚕ファームの春夏秋冬

裏山の八重桜が満開になったら、春の育蚕の準備。

春蚕は熊本の農家3軒分のお蚕さんを掃き立てます。

春の桑葉はとても良質で、生まれたばかりの小さな

お蚕さんも勢いよく桑の葉を食べてくれます。

春繭は1年の中で一番上質な繭。

製糸工場へ向けて6月下旬に出荷します。

春は、今年も1年がんばるぞーと、やる気漲る季節。

​春の育蚕で使ったおよそ5000本の桑を根元で切り揃え、秋の育蚕に桑の成長が間に合うよう、肥し

を入れて耕します。

7月初旬、夏の体験学習に向けてお蚕さんの飼育

を始めます。夏は、お蚕さんに会いに来てくれる皆様を楽しみに待つ季節。

​そして草刈りに追われる季節。

秋蚕は、農家2軒分のお蚕さんを掃き立てます。

お蚕さんの成長に合わせて栗の実もたわわに成長。

秋は、繭と栗の出荷が重なり、慌ただしく時間が

過ぎる季節だけど、秋の綺麗に輝く月明かりの中、

お蚕さんに桑をくべたり、栗を磨いたりしている

と、とてもゆっくりで贅沢な時間をすごしている

のだとあらためて気付かせてくれる季節。

​10月中旬、繭と栗の出荷が終わります。

冬、桑の葉の養分が幹に戻り落葉したら、来春に

向けて剪定を行います。育蚕に何よりも重要なのは、良質な桑の葉。​桑の葉によって繭の質・量は驚く程

変わります。

​そして、その年にとれた繭から糸を紡いだり、織り

をしたり。

冬は、お蚕さん、桑の木、自然の恵みと営みに、

1年を振り返りながら、ゆっくりと感謝をする季節。

一般社団法人 熊本県蚕糸振興協力会

『お蚕ファーム』は、一般社団法人 熊本県蚕糸振興協力会の運営により、

 養蚕の文化を継承する目的で育蚕の委託を受け飼育を行っています。

【一般社団法人 熊本県蚕糸振興協力会】

 昭和37年、熊本県の近代蚕糸業の開祖『長野濬平』の偉業を受け継ぐ御子孫により設立されてました。

​ 以降、現在に至るまで熊本県の養蚕農家を支えてくださっています。

お蚕ファーム 花井雅美

1974年 福岡県福岡市生まれ

2009年、養蚕の文化を知りました。

養蚕農家の細やかな知恵の詰まった育て方、お蚕さんへの思い、繭から生み出される美しい糸、そして農家の季節と共にある暮らしに惹かれ、3年間、養蚕の歴史や現状、飼育方法などを独学で学びました。

2012年、かつて養蚕が栄えていた熊本県山鹿市に移住。

桑畑さがしに難航していた時、熊本県蚕糸振興協力会に出会い、玉名郡和水町の製糸工場跡地で行われていた農蚕糸継承の場で、育蚕・桑園の管理を行わせていただけるようになりました。

2014年から、熊本県宇城市の稚蚕飼育所にて、稚蚕飼育(卵の孵化~農家への配蚕まで)を学ぶ 。

2016年、育蚕の場が山鹿市に移り現在に至ります。

養蚕農家になり月日を重ねるごとに、さらに養蚕の奥深さを知り、先人方への尊敬の思いは増すばかりです。

長い歴史の中で養蚕の文化を築き現在に伝えてきてくださった方々、いつも指導してくださる先輩農家の方々、この場を与えてくださった方々、全ての方への感謝を忘れず、「人の手でお蚕さんを育てる」という養蚕農家の文化を、日々学び、大切に残していきたいと思っています。